Case study『津山市総合福祉会館』
ZEB化により一次エネルギー消費量比で
58%低減、大幅な省エネ化を実現!
ZEBの分類ZEB Ready
事業年度2016年度
エリア岡山県津山市
新築/既築既築
建物地上4階、地下1階 RC造
建物用途事務所等
一次エネ削減率58%
津山市総合福祉会館は、建築から30年以上経過している施設であり、空調が老朽化していました。それにより、空調の随所に不具合が発生していたため、改修を検討していました。
この改修計画が、津山市の第5次総合計画に採択され、市の補助で改修事業が実施できることになりました。
当初は、空調改修のみの計画でしたが、津山市の低炭素都市推進室から、設備の全面的な改修によりZEB化を実現する提案をいただき、ZEB化改修事業を行うことになりました。
屋根断熱
マルチエアコン室外機
エアコン室内機とLED照明
CO2削減量47t CO2/年
ランニングコスト削減額165万円/年
当初は老朽化した空調設備の更新のみを検討していましたが、照明設備は蛍光灯が生産終了することや、屋上の防水に劣化が見られ修繕のタイミングとなっていたことに加え、経済産業省の補助事業があるということで、施設全体のリニューアルと省エネルギー化のためZEB化を決断しました。
ZEB化を実施して、良かったことは、電気代が大幅に削減できたことです。
事業実施後に電力の従量料金が下がりました。
その後はBEMSを活用して電力のデマンド値を下げることに取組み、契約電力を低減した結果、電気代は事業前と比べて約36%の削減となっています。
電気の使用量は減りましたが、空調などの快適性については工事前と変わりません。
当たり前のことなのですが、快適性を保ちながらエネルギーが削減できているということが、施設の省エネルギー化や、ZEBの普及には重要なことだと思っており、併せて、法人として環境保全という社会的責任を果たせることが重要なことと考えています。
津山市総合福祉会館前にて
右)津山市社会福祉協議会
常務理事 坂手宏次様
左)当社担当者 金光良介