ZEB化を実施すると、
更なる省エネのための追加工事が必要となり、
ほとんどの場合で、工事費等の
イニシャルコストが増加します。
新築の場合
既築の場合
上記に示したように、ZEB化を実施すると、イニシャルコストが増加するケースが多いです。
しかしZEB化を実施することで、設備導入や工事にかかる費用に補助金が活用できます。
さらに、ランニングコスト削減効果も向上するため、ZEB化を実施したほうが、コストメリットが大きいケースもあります。
以下にZEB化することで、コストメリットが得られた例を紹介します。
津山市総合福祉会館のケース
当初の計画Before
実際の内容After
※記載の金額は税込み価格です。
津山市総合福祉会館は、空調機が老朽化し、様々な不具合が生じていたため、「空調の更新」を計画していました。
しかし、この改修費用を負担する津山市からの提案で、ZEB化による全面改修を行うことになりました。
当初の計画である「空調の更新」の費用は4,320万円でした。
当時、この計画に活用できる補助金が無かったため、実質負担額は4,320万円です。
一方、実際に実施した改修工事では、「空調の更新」以外に、「屋根外断熱」「Low-Eペアガラス」「高効率換気扇」「照明のLED化」「BEMSの導入」等が追加となったため、工事費が2倍以上になりました。
しかし、ZEBを達成することで、補助率 2/3の補助金を活用することができたため、実質負担額は、当初の計画に対して、わずか500万円の増加でした。
さらに、ZEB化することで、年間のランニングコスト削減額が100万円以上も増加したため、結果としてZEB化することで、コストメリットも得ることができました。